フラ・ホオラウナ・アロハ
フラ・ホオラウナ・アロハ日本事務局  フラ・ホオラウナ・アロハ日本事務局
TEL: 03-5520-0978
フラ・ホオラウナとは
About Us
フラ 最新体験レポート
最新イベント
バックナンバー
フラ体験レポート
フラ体験レポート

28thth Prince Lot Festival
− プリンス・ロット フェスティバル レポート −
Text/Photo: Minako Ishii (石井美奈子)

 

Halau Hula O Maiki – Kumu Hula Coline Aiu

Maiki Aiu Lakeをなくしてハワイアン・ルネッサンスを語れない。写真:HAWAII PUBLIC TELEVISION
 

幕開けは、フラ界に偉大な貢献を残したMaiki Aiu Lakeの娘Coline Aiuが引き継ぐHalau Hula O Maikiによるパフォーマンス。Maiki Aiu Lakeは1970年代のフラ・ルネッサンスのメイン・キャストで、彼女が育てた多くのクムが現代のフラ界を引率しています。プリンス・ロット・フェスティバルには、Maiki Aiu Lakeのもとでクム称号・'unikiを得たクムが毎年多く参加しています。同じオハナ(ohana/家族)出身ながらも、それぞれのハラウ毎にカラーが異なる点を見ることができるのも、このフェスティバルの特徴ではないでしょうか。

娘のクム・Coline Aiuも、PBSチャネルから“ハワイアン・ルネッサンスの母”と選ばれたほど、熱心なハワイ文化の啓蒙者。チャントやフラ音楽がハワイ語であることが、ハワイ語を知らない大勢の人達がフラを理解するうえでの障害となることを承知の彼女は、ハワイ語を全て英語訳で解説してくれました。ホラ貝のイントロダクションから、Halau Hula O Maikiのシンボルでもあるパフ(pahu/ハワイアン・ドラム)を中心にフラ・オラパ(hula `ôlapa/チャントとドラムを伴うフラ)を披露。偉大なる勇士であるカメハメハ王を褒め称えるオリ(Oli/踊りの入らないチャント)は会場を圧倒させました。その他、フラ・ダンサーにとって基礎であり、師から教養を素早く吸収するようお願いをするチャント等、トラディショナルなフラ継承者のハラウとしての貫禄を感じることのできた章でした。


Ka Hale I o Kahala – Kumu Hula Leimomi I Maldonado

8歳の頃よりMaiki Aiu Lakeからフラを習っていたというクム。ハワイの花(“Flowers of Paradise”)をテーマに、“Yellow ginger Lei”, “Pua Lilia”, “Maile Lei”, “Red Hisbiscus” と、それぞれの花を歌った曲を踊り繋げたメドレーを華やかなに披露。赤いハイビスカスを籠に入れ、会場を沸かせたのは、まだあどけない幼児ダンサー。フラ・マウンドをケイキ(Keiki/子供)から、クプナ(Kupuna/シニア)と年齢を超えたオハナ(ohana/家族)ダンサーで埋め尽くしました。

Ka Pa Hula o ke Kula Kaiapuni o Maui – Kamaka’eu Williams

マウイ島から参加したクム・Kamaka'eu Williamsは、Maiki Aiu Lakeから3代目の世代クム。Maiki Aiu Lakeから'unikiを受けたクム・Vicky Holt Takamineが、クム・Kamaka'eu Williamsの師匠。彼がハワイ大学にてハワイアン文化を学んでいたと同時に、1991年より同大学で教鞭を取っているクム・Vicky Holt Takamineからフラを習い始めたのがきっかけだそう。フラの基礎となるハワイ語を教えることに力を入れているクム・Kamaka'eu Williams流として、教室の外に出るとハワイ語を話す機会がないので、教室内ではハワイ語でのみ会話をするとか。今回のフェスティバル参加はプリンス・ロットだけではなく、オアフ島の各史跡めぐりなどを含め、ハラウのハウマナ(haumana/生徒)に様々な体験をさせる大変良い経験です、とクムから嬉しげなコメントがありました。フラ教室の近辺に住む超自然的な半神半人、フクロウをテーマにしたマウイ島からの曲、"E A'a Mua Pehe Pueo"から始まり、ビッグ・アイランドの"Hana Waimea"、カメハメハ4世の妻、女王エマの誕生を歌う(Birth chant) "Emmalani"などの他、プリンス・ロットを称える"Ali'iolani" (Heavenly Chiefs)のMeleを披露。最後は、ハラウの兄妹がハウマナのために書き下ろしたという "Kanaka pono (richiest person/豊かな心を持つ人)" の願いを込めた"ōpū Maine I Ke Pono"を次の世代へ希望を託しながらパフォーマンスを終えました。フラ・ダンサー達は、控えめのスタイルではありながらも、力強いチャントとともに、日頃のハワイ語練習の実力を十分発揮することができたようです。

Na Pualei O Likolehua – Kumu Hula Leina’ala Kalama Heine

クム・Leina’ala Kalama Heineは、やはりMaiki Aiu Lake のたまもの。30年近く、無料でフラを多くの人々に教えてきた彼女は、現在ではハワイ文化継承に欠かせない一人となっています。同じくMaiki Aiu Lake に師事したクム・Robert Cazimero率いるHalau Na Kamaleiは、今年のメリー・モナークで総合優勝を果たした実力者。カジメロ兄弟(The Brothers Cazimero)として音楽活動も盛んな彼らの主演ダンサーとしても活躍しているクム・Leina’ala Kalama Heine自身も、メリー・モナークの審査員を何度か担当している大ベテランです。6〜13歳のケイキ(Keiki/子供)ダンサーから始まったカヒコ・フラのパフォーマンス。ハワイ島の"Kīlauea"(火山)の曲を座位でスティックを使用して踊るフラ・カラアウ(hula kâla`au)。そして女王エマの曲に続きます。古代ウリウリを使用したフラ・ウリウリ(hula `ulî`ulî)等、全員2年から5年の経験者とあって、しっかりしたパフォーマンスを見せてくれました。クム・Coline Aiuは"graceful ladies(華麗な女性達)"と呼ぶクプナ部門を、クム・Leina’ala Kalama Heine は"mature ladies(大人の女性達)"と呼んでいました。彼女らは、リリウオカラニ女王の彼女が州民に対して注いだ愛情についての曲を踊ってくれました。

Keali’ika’apunihonua Ke’ena A’o Hula – Kumu Hula Leimomi Ho

先月のキング・カメハメハ・フラ・コンテストでも入賞を果たしたクム・Leimomi Ho。師であるVictoria Keali’ika’apunihonua I’I Rodriguesのフラを伝承すべくその名を継承した1984年よりハラウを開校。娘であるRhona Ku`ukamalani Hoのミス・アロハ・フラが優勝したことも含め、過去、メリー・モナークでも成績を残してきました。ホスト役のNalani OldsやWendell P.K. Silvaと幼少を共に過ごしたとか。クムの明朗活発なトークと、軽快なタッチのフラ・アウアナ(hula ‘auana/モダン・フラ)で会場を盛り上げてくれました。まずはキング・カメハメハ・フラ・コンテストでも踊ったナンバー、小さくゆっくり動くカヌーに比較して速い帆船がカウアイ島のナヴィリヴィリ湾(Nawiliwili Bay)へ入港していく姿を感心した歌、 "Akala ‘I Au I Kuhiau"から。そしてコンテストでアウアナ・男女混合部門で優勝した曲でホノルルからハワイ島カヴァイハエ(Kawaihae)への船旅を歌った"He Aloha No ‘O Honolulu"の他、マウイ島の船について書かれた"Na Ka Pueo" や 大変綺麗な若いフラ・ダンサーを前にして将来どんなに美しくなるだろうかとダンサーに贈られた曲"Nani"、日本でもお馴染みのハワイアン・シンガー・Israel Kamakawiwo’ole も彼のファースト・アルバムでカバーしているハワイ王国各島の支配者について歌った"Ka Na’I Aupuni"等のフラ定番の曲、そしてクム自らのダンスも含めて10曲近く繰り広げられた華やかな章でした。

Halau Hula O Hokulani – Kumu Hula Hokulani & Larry DeRego

オアフ島の小さな町、Wahiawaで5人の生徒と共にハラウをスターとしたのは20年前。今では300人余りの生徒を誇るハラウに成長しただけでなく多くのコンペティションで入賞してきました。クム・Hokulani & Larry DeRegoのハラウは、クム・Olana Aiと並んでケイキ(Keiki/子供)ダンサーの数も多く、様々なフェスティバルやイベントに参加しています。今年のメリー・モナークで女性・アウアナ部門で2位を獲得したワヒネ(wahine/女性)ダンサーによるカラカウア王のチャントは、堂々としてメリハリもあり、大変見応えがありました。中でも大変威勢の良いケイキ・カネ(男の子)のカヒコ・パフォーマンスには観客も拍手喝采。あまりの元気の良さに、笑いも誘うシーンも。

 Kumu Hokunani のケイキ(子供)ダンサー達。左写真のケイキ・カネは大変威勢の良い、活力あるパフォーマンスとチャントを披露し、観客席を圧倒させた。 (過去写真ストックの中から、登場したハラウを掲載しています。)

Halau Mohala ‘Ilima – Kumu Hula Mapuana de Silva

Maiki Aiu Lakeのカヒコ・フラに惹かれ、今でも彼女の伝統的スタイルを守り続けるクム・Mapuana de Silvaは、飛び入り共演したハラウ・シスター(ハラウの同志)であるクム・Vicky Holt Takamineと共に常に話題の人。ハワイ語やメレの訳・リサーチなどを専門とする旦那様のKihei de Silvaと共に、ハワイの文化伝承に惜しみない貢献を続けています。カメハメハ高校でも28年間教え続けている功績を持ちます。彼女のハラウでは、6割ものハウマナが5年以上の経験ダンサーで、15年以上彼女と一緒に踊り続けているベテランも多いとか。"no frills, no innovation, no new steps (余計な装飾、革新、新しいステップななし)"というのがモットーである彼女の振り付けスタイルは、Kupunaの残した教育方針を尊重し、ハワイ語習得を必須とします。ダンサーが舞台に上がる前に、3つのテストをパスしないといけないというルールも設けていることからも、その真剣な姿勢が伺えます。生活のほとんどを占めるフラを通じて" aloha (love/愛情), hô’ihi (respect/尊敬), ala hâiki (discipline/規律), and kūlia I ka nu’u (commitment to excellence/優秀であるべく最善を尽くす)" の伝承に力を注いでいます。 伝統を重んじる一方、それに準じた多くのアウアナ・フラフラも得意とします。

Kuhai Halau O kawaikapuokalani Pa ‘Olapa Kahiko – Kumu Hula Frank Kawaikapuokalani Hewett

25年間、プリンス・ロット・フェスティバルに参加し続けているクム・Frank Kawaikapuokalani Hwett。マウンドに立つと、何度も「今年もまたここ(マウンド)に立つことができて大変光栄です。過去にこの舞台に立ってきた皆さんがとても懐かしい。」と胸がいっぱいの様子でスピーチ。彼とほとんどのショーやイベントに行動を共にするクム・Blaine Kiの演奏と共に、クム・Frank Kawaikapuokalani Hwettの書き下ろしたナンバーをたくさん披露してくれました。名高い伝説の曲、"Kamali‵i O Ka Pô "や"Ka Pilina" 等、クムらしいサウンドの他、ホーム・グラウンドを歌った"Ke Alohi"と"Heeia",、火の神ペレがカウアイ島チーフ・Lohiauとの恋話を歌った"E ku‵u Aloha"と盛りだくさん。そして最後は、彼の大好きなフラ・ソングの1つでもあるトラディショナルな曲・"Hi‵ilawe" の踊りを全てのクムに捧げてくれました。プリンス・ロットが開催される一ヶ月後、8月の第3週土曜日に、クムのホーム・タウンのKaneoheで彼独自のHoikeが開催されています。

Halau Kamehameha – Kumu Hula Kaleo Trinidad

まだわずか31歳でクムとしての実力を発揮しているクム・Kaleo Trinidad。彼の独自ハラウ、Ka Leo O Laka I Ka hikina O Ka Laの他に、カメハメハ高校でフラを教えています。そのカメハメハ高校ハラウが、今年5月21日にプナホー高校で行われたHawai‘i Secondary Schools Hula Kahiko Competition(主宰者・Kalihi-Palama Culture & Arts Society)で総合優勝。この年に一度の競技は、公立・私立の中高校のハラウが自由に参加でき、日頃のカヒコ・フラとチャントの成果を競いあう場です。そしてこの競技で優勝したものだけが、このプリンス・ロット・フェスティバルで踊る特権を得られます。カメハメハを褒め称える "Kamehameha 'Ekahi" の曲をダイナミックに且つ整然と踊りきりました。パフォーマンス後、「5月以来練習してなかったから、みんなの出来はイマイチだったね。」というクムのコメントが信じがたいくらいでした。

 Kalihi-Palama Secondary School Kahiko Hula Competiton からのシーン。総合優勝者のカメハメハ高校。クム・Kaleo Trinidadに師事。  (過去写真ストックの中から、登場したハラウを掲載しています。)

Halau Hula ‘O Napunaheleonapua – Kumu Hula Rich Pedrina

日本のフラ・ダンサーとも交流が頻繁であるクム・Rich Pedrina。クム・Kimo Alama Keaulanaから'unikiを受けたクムは、今年初めてメリー・モナークに彼のハラウは初出場を果たしました。もともとはクム・Chinkey Mahoeのハラウで踊っていた経験をお持ちで、現在はフラ界の巨匠George Holokaiのもと、絶え間ない勉強に励んでいらっしゃいます。


Pua Ali’I ‘Ilima – Kumu Hula Vicky Holt Takamine

クム・Vicky Holt Takamineがハラウ・Pua Ali`I `Ilimaがオープンした1週年目にプリンス・ロット・フェスティバルが初めて開催され、それ以降、毎年参加してきた彼女にとってプリンス・ロット・フェスティバルに対する思い入れは人一倍。実は、会場のモアナルア・ガーデンは、実は個人(Samuel Mills Damon)が所有する土地。その土地が売却されるかもしれない動向を案じ、「これからもこの由緒ある場でプリンス・ロットが継続できれば良いのだけれど・・・。」と何度もその存続を懸念するコメントがありました。カウアイ島のチーフ、Kamoha`i、 とハナレイ渓谷を称えた`Ula No Weoや、ホノルル市誕生100周年を祝う歌の他、愛らしいケイキ・ダンサーのジャンケン・ゲームで笑いを誘いました。 クムのお母さんも交えたクプナ達も、13世紀頃のクック・アイランド(Macky Islandとも呼ばれた)の曲を、そしてクム・Mapuana de Silvaのハラウと共に、NuuanuやWaikiki、Kilakila Molaunaなどのナンバーに続き、クム・Mapuana de Silva と共にグラス・スカートに身を包み、haole hulaと呼ばれるショー的なフラを軽快に踊り観客を沸き立たせてくれました。

Ka Pa Lehua – Na Kumu Hula Lehua Hulihee & Doreen Hirao Doo

イベントのパンフレットには各ハラウの紹介が短く記載されていますが、ハラウKa Pa Lehuaに関しては、"Traditionalists(伝統主義者)"とだけ紹介されていました。パフ・ドラムの力強い音色を中心としたシンプルで且つパワフルなパフォーマンスが中心。曲は、クム・Kawaikupuaokalani 作曲でお馴染みのマウナケアの女神が悲恋に陥った話を歌ったPoliahuや、ハワイ島のPele、カラカウア王の曲など、しっとりと披露してくれました。あまり派手な活動は行われておりませんが、ハワイ名門のプナホー高校でフラを教えるなど、今後の世代へしっかり伝統を引き継いでくれているクムのお二人でした。

Halau I Ka Weiku – Na Kumu Hula Karl Veto Baker & Michael Casupang

やはりクムMaiki Aiuのハウマナ(haumana/生徒)であったクム・Robert Cazimeroから1995年に'unikiを授かったAiuオハナ(ohana/家族)3世代目の二人が、その3年後にハラウをスタート。カウアイ島のHo`okano とPiheleoを初代として、そこから続く"Genealogy(系譜)"を守るべく、熱心に次世代の育成に励まれています。パフ・ドラムのビートと共に、地に足が着いたメリー・モナークでも毎年検討を見せている壮健なパフォーマンスでGenealogyの原点、カウアイ島の曲等を披露して楽しいフラの祭典に幕を下ろしました。

 


全てのパフォーマンスを観覧して実感するのは、競うことなく、緑の中でフラの練習成果を楽しく分かち合うひとときのありがたさ。ダンサーも、クムもリラックスした様子で、観客もピクニック気分でフラをこれほど堪能できるイベントはオアフ島ではなかなか見られないのではないでしょうか。また、ハラウ毎にスタイルが異なることも再発見できる貴重な機会です。3歳くらいの幼時から、白髪の方々までが、楽しそうに踊る姿を見ながら、このフェスティバルが末永く続くことを願って止まない一日でした。

 

プリンス・ロット・フェスティバルのトップ・ページへ

バックナンバーへ Topへ

 

About Usメンバー登録
フラ・ホオラウナ・アロハ日本事務局 フラ・ホオラウナ・アロハ日本事務局
(株)ジャルパック TEL:03-5520-0978 FAX:03-5520-0749
お問合せ及びパンフレットなどの資料請求の方は日本事務局、 もしくはまで日本語でどうぞ!
Copyright © 2005 JALPAK Co., Ltd. All rights reserved.