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- 第33回キング・カメハメハ・フラ・コンペティション・レポート -
The 33th King Kamehameha
Hula Competition
King
Kamehameha Hula Competition
第33回キング・カメハメハ・フラ・コンペティションが、6月23日、24日の2日間にわたりオアフ島ニールブレイズデルセンターで開催されました。本コンペティションは、伝統的、また現代的な歌やフラ(踊り)両方の本格的な研究を、コンペティションを通して賞を与えることで一般に認めてもらい、奨励・推進することを主旨に行われています。
今年も会場には、各出場ハラウのファミリー、毎年このコンペティションを楽しみにしているローカルの人たち(小さな子どもからお年寄りまで!)、そしてもちろん日本からもフラを愛する大勢の人たちが会場をにぎわせていました。本コンペティションへの観客動員数減少は危惧されていますが、遠い日本から観に来てくださるフラファンの方々がコンペティションを盛り上げるのに一役買っているのはいうまでもありません。
今年は、パープルの衣装を取り入れるハラウが多く見受けられ、パープルに白いピカケレイや濃いグリーンのマイレレイがひと際鮮やかに目立っていました。ヘアスタイルでは、カルフォルニアから出場のカ・ハレ・オ・フラ・オ・ピリアロハカラニ・オ・ヒロ(クムフラ ピリアロハ クリスチャンセン))のクプナがしていたアップヘアにピカケをリング状にあしらったスタイルが印象的でした。
例年アウアナ部門にはテーマが与えられ各ハラウのクムはそのテーマに沿ったメレ(曲)を選ぶことになっていますが、今年は、テーマは設けられませんでした。よって、それぞれのクムが自由にメレを選択できるようになっていました。
今年もベテラン勢が多く入賞を果たしました。昨年に引き続きアロハ・ダリレィの娘、カプアロケオカラニアケ・ダリレィ・モエも大健闘し、アウアナ女性部門での2位をはじめ他部門でも入賞。マイケル・ピリ・パング、レイモミ・ホー、カメハオラ・サタラカ、マヌ・ボイドらも複数の部門で入賞を果たしており、その存在感をアピールしていました。また、クカホオマル・サウザ&ケアリイホマル・プチャルスキーは本コンペティション初参加で、カヒコ男性部門とアウアナ部門で2位、またカヒコ部門ハワイ語で1位タイ入賞を飾っていました。
カヒコ男性部門ではダンサーが3名と少人数ながらも、ウリウリを使ってパワフル、且つエネルギーが満ち溢れたパフォーマンスでオブライアン・エセルが優勝。カヒコ女性部門はマプアナ・デ・シルバの率いる総勢108名のダンサーによるクーエカ・オリオリが優勝しました。彼女のカヒコは毎年評判が良いので、期待していた観客も多かったと思います。フロアを埋め尽くすほどの大人数ですが、オリもパフォーマンスも非常によく揃っていて美しく印象に残っています。
アウアナ男性部門はレイモミ・ホー、女性部門優勝はマヌ・ボイドが優勝しました。レイモミ・ホーは男性ダンサー5名でしたが、フォーメーションも凝っており、ダンサー達の軽快な踊りは観ていて飽きさせないものでした。マヌ・ボイドはカ・マカニ・カイリ・アロハを選曲。この曲の2番(セカンド・バース)は普段あまり耳にすることができないのですが、本コンペティションでは2番を含めたパフォーマンス。思いがけないプレゼントに喜ばれた観客も少なくなかったでしょう。
アウアナ男女混合部門、クプナ女性部門で優勝を飾ったカメハオラ・サタラカは、2005年に脳梗塞で亡くなったカマレイ・
サタラカを偲んで過去の彼女のフラを再現。そのパフォーマンスはどれもがコミカルでユーモアに溢れており、ダンサー自らがフラを全身で楽しんでいるのが観客に伝わってくる素晴らしいものでした。特に、優勝したアウアナ男女混合部門では、パフォーマンス中に衣装が次々と3パターンにも変化し観客を惹きつけていました。故カマレイ・
サタラカが1997年のスターブリテン紙へのインタビューでこう語っていたのを思い出します。「みんないつも私は変わっている、っていうわ。でも私はそれが大好きなの。なぜか分かる?私は、それが良いか悪いかに関わらず、みんなの印象に残るように(フラを)しているだけなのよ。踊っているときは楽しまなくちゃ、それが私のやり方なの。(後略)」 この日のフイ・オ・カマレイのダンサーは、アンティ カマレイ彼女自身だったように思います。
日本からは、クウレイナニ 橋本、カレイナニカウイカヴェキウ岡本、レイアロハ和多田(敬称略)が出場。どのハラウも全員が綺麗に揃い調和しており、ローカルに劣らない素晴らしいフラを披露していました。結果は、女性カヒコ部門でクウレイナニ橋本が5位、レイアロハ和多田が女性アウアナ部門で3位タイに入賞。また、レイアロハ和多田のダンサーが、前述のカメハオラ・サタラカ率いるフイ・オ・カマレイのクプナ女性部門に参加し見事優勝を果たしました。両ハラウのダンサー、そして日本から応援に来ていた人たちは、自分たちのハラウ名が読み上げられるたび、ひときわ大きな歓声が上げ、喜びを分かち合っていました。
コンペティションの最後、表彰式の前には恒例のサプライズがありました。今年はウィリアム・アレン(アンクル・ビル)に対し、彼の長年のフラへの功績を称えて感謝の意が表されました。マヒ・ビーマーのピアノ、トニー・コンジュゲイションらのウクレレ演奏とともに、歌やフラのパフォーマンスが披露されました。また最後には、アンクル・ビル本人が飛び入り参加。会場は興奮に包まれ、スタンディングオベーションする観客さえいたほどでした。その後、通常の表彰式にもどると思われた矢先に、司会のケアヒ・アレンへのサプライズとして、なんとホノルル市長が登場。彼女はハワイ文化継承委員会の理事(Executive
director of State Council on Hawaiian Heritage)、キング・カメハメハ・フラ・コンペティションの創始者、ディレクター、兼プロデューサーを務めており、その25年にも及ぶ貢献を称えられ市長からレイを贈られました。彼女は「サプライズはするのは好きだけど、されるのは苦手なのよ」といいながらも会場の拍手に笑顔で応えていました。
どのハラウも本コンペティションに向け、何ヶ月も前から練習を重ね幾度となくリハーサルを行ってきて、ステージにあがります。長い練習の日々を経て、ダンサーは友情を超え、フラファミリーとしての絆を固めていくのです。ですから、ステージにあがるダンサー達の顔には自信とアロハスピリットが溢れ、観ている私たちに感動を与えてくれると思いました。特に日本のハラウのパフォーマンスは、日本から来ているハラウであることを忘れてしまうほど情熱に溢れ、ハワイに溶け込んでいました。来年のコンペティションでは、更に成長した日本のハラウ、クムフラに期待せずにいられません。
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